ホンダ『エリシオン』(13日発表)では、純正のハードディスク(HDD)ナビに組み合わされる8インチモニターを、インパネのメーター類と同一レベルに配置している。ドライバーにとって、ほんの少し左側に視線を振るだけでモニターを眺めることができるようになっており、非常に視認性が高い。
エリシオンのインテリアデザインを担当した本田技術研究所・和光研究所の森康太郎さんは「ダッシュボード自体を可能なかぎり平面にして、後席からの前方視界を確保することで、開放感を持たせたかった」と語る。
その中でひとつのテーマになったのが、カーナビ用のモニターをどこに配置するのかということだった。運転中の視線移動を考慮した場合、モニターは高い位置に配置するのがベスト。しかし、それを優先するとダッシュボードが中央部で盛り上がる構造になってしまい、開放感が失われる。
「議論に議論を重ねた末、メーターパネルと同一ライン上に配置するということに決まりました。視線移動も少なくて済み、そしてデザイン上の違和感もありません」と森さん。
これによって視認性の良さと、開放感の両立を獲得したという。