ソニー『XYZ』(ジィーゼット)はハードディスク(HDD)内に収録されているコンテンツを接続したPCとの間で自由にやり取りすることが可能だ。映像や音楽、画像はもちろんだが、その中には地図も含まれている。
XYZに使用されている地図はゼンリンが提供した独自フォーマットのものだ。面白いのはこれまでのナビのように全国単位で地図が収められているのではなく、都道府県単位で収録されていることだ。
例えば「東京都」の地図は東京都内のみで完結された一つのコンテンツとなっており、同様に神奈川、埼玉、千葉もそれぞれが独立している。
都道府県単位に分割しているため、ユーザーは普段使うエリアのみをXYZ内のHDDに残し、使わないエリアをパソコン内に退避させた上で削除することもできる。もちろんパソコンから呼び出して復元することだって問題はない。
初期状態では全国地図と47都道府県すべての詳細地図。それに東京都+全国13政令指定都市の3DデータがXYZのHDDに収録されているが、総容量は約20GBに達する。HDD容量自体が従来のHDDナビの倍となったが、地図容量自体も倍となっている。
使わない場所を削れば、それだけユーザーエリアも増すようになっているので、使わない場所の詳細地図は普段削っておき、必要なときにコピーすることをお勧めしたい。なお、バックアップ用の地図ディスクは9.4GB容量のDVD2枚組となっており、パソコンにDVDドライブを備えていることが必須となる。
収録されている地図は「部分更新追加型地図データフォーマット」という方式を採用しており、その名が示すとおり、都道府県単位での更新にも対応している。
更新は7月中旬から開始され、1コンテンツ(1都道府県)あたり1500円程度で行われる予定。インターネットを使ってパソコン側にコンテンツをダウンロードしたものを本体にコピーすることで実施する。更新頻度や内容は現時点では決まっていない。DVDディスクを使った年次更新は従来どおり約2万5000円程度で行われるようだ。
自分がよく使う場所をネットで取得し、全体的な更新をディスクで得るという使い方を想定している。