灯油にガソリンをミックス---幸いにも事故はゼロ

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13日夜、福岡県北九州市内にあるガソリンスタンドから「ハイオクガソリンが混ざった状態の灯油を販売してしまった」という内容の通報が福岡県警、そして北九州市消防局に寄せられた。

販売された625リットル中、発覚時点で販売先が明確だったのは461リットル分のみで、残る164リットルは不明のままだったが、消防が広報を続けた結果、14日未明までにすべての販売先が判明、回収が行われた。

福岡県警・小倉北署によると、このトラブルが発覚したのは13日の午後8時ごろだったという。北九州市小倉北区内にあるガソリンスタンドから「ハイオクガソリンが混入した灯油を誤って販売してしまった」という届け出が警察と消防に寄せられた。

スタンド関係者が警察に対して行った事情説明によると、このスタンドには13日の午前5時ごろ、供給元のタンクローリーが燃料の配送に訪れ、地下のタンクにそれぞれ燃料を補給していった。ところが灯油が入っていたタンクに誤ってハイオクガソリン約2000リットルを注入するというミスが生じた。

ただし、スタンドはこの事実には全く気がつかず、そのまま灯油の販売を継続。同日の午後になって購入者の一人から「普段ここで購入している灯油とは匂いが異なる」との連絡があった。この段階で従業員は初めて灯油タンクにガソリンが混入されてしまった事実を知ったという。

タンクへの燃料供給がなされた同日午前5時以降の12時間で販売された灯油の量は625リットルで、このうちクレジットカードの明細や会員カードの記録から販売先が特定できたのは461リットル分だった。

残る164リットルについては現金購入のために購入者の連絡先がわからず、ガソリン混入灯油を使うと火災に至る危険性も高いことから警察と消防に届け出たという。

消防は消防法に基づき、タンク洗浄が終了するまでの間、同店における灯油販売の中止を命じるとともに、購入者に名乗り出るように求める広報活動を実施した。この結果、14日未明までに販売先不明だった全量の購入者を把握。回収作業に乗り出している。幸いにも事故発生は確認されなかった。

警察と消防では灯油タンクへのカゾリン混入の経緯について改めて調べを進めるとともに、注入ミスを起こしたタンクローリーの運転者などからも話を聞く方針だ。
《石田真一》

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