警部補が捜査車両を酒気帯び運転、事故

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千葉県警は2日、捜査車両で帰宅中に対向車線側へ逸脱したまま100mほど走り、対向車との正面衝突事故を起こしたとして、県警本部の生活経済課に所属する50歳の警部補を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙した。

捜査車両で飲酒運転を行うという、警察への信頼を揺るがす事態だけに、警察内部でも動揺が広がっている。

千葉県警・四街道署によると、事故は1日の午後11時ごろに発生したという。四街道市物井付近の県道を走行していた県警・生活経済課の捜査用車両が対向車線側へ車体の半分ほどをはみださせる形で走行。対向車線を走ってきた28歳男性が運転する乗用車と正面衝突した。

通報を受けて現場に駆けつけた同署員が、捜査車両を運転していた50歳の警部補の呼気が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量となる0.2ミリグラム程度のアルコールを検出したため、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙している。

取り調べに対し、この警部補は「同僚数人と直前まで飲酒していた。瓶ビールを3本ほど飲んだ」と飲酒の事実を認めた上で、逆走については「一方通行だと思っていた。飲酒運転とは関係ない」と関連を否定している。

また、捜査車両を使っていたことについては「捜査用の資料を自宅に持ち帰って、作業を続ける必要があったために使った」として、私的利用ではないことを強調している。

この警部補が所属する生活経済課では「警察に対する県民の信頼を裏切る行為だったということについては弁解の余地もない。今後こうした事態が再発しないように指導を徹底させたい」とコメントしている。

なお、県警ではこの警部補に対して懲戒処分を実施する方針。

《石田真一》

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