スリップで二重事故、2台目が見物人に突っ込む

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4日朝、茨城県水戸市で凍結路面でスリップし、民家のブロック塀に突っ込んだクルマを見物していた人たちに、同じ場所でスリップした別の軽トラックが突っ込み、1人が死亡、2人が重軽傷を負うという事故が起きた。

茨城県警・水戸署の調べによると、事故が起きたのは4日の午前7時30分ごろだという。水戸市小泉町付近にある市道で、凍結した路面でスリップしたワゴン車が道路沿いの民家のブロック塀に突っ込み、一部を破壊するという事故が起きた。

クルマが衝突する音に驚き、近所の住民が現場に駆けつけて被害状況を見物していたところ、最初の事故から3分後の午前7時33分ごろ、同じ場所で滑った軽ワゴン車が見物していた人たちの列を直撃した。

一度目の事故はスリップしたクルマをブロック塀が受け止めたが、二度目の事故ではその位置に見物人がいたため、居合わせた人たちは制御不能となった軽ワゴン車に弾き飛ばされる形で次々に転倒した。この事故で近くに住む55歳の男性が全身を強く打って死亡。72歳の女性が胸や腕の骨を折る重傷、56歳の男性が足を打撲するなどの軽傷を負った。

警察では3人を死傷させた軽ワゴン車を運転していた36歳の男性から業務上過失致死傷容疑で事情を聞いているが、この日は気温が氷点下まで下がったこともあり、水戸市内では前夜からスリップ事故が多発。3日夕方から4日の午前8時30分までに134件の事故が発生したという。

《石田真一》

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