気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年1月16日付
●三菱自工、優先株800億円発行へ(読売・8面)
●欧州の日本車販売数、過去最高に(読売・8面)
●日本道路公団、建設費20%削減、改革概要、来月に民営化準備委(読売・9面)
●「保険支出見直しを」奥田発言、業界に波紋「真意わからぬ」困惑の声(朝日・11面)
●三菱ふそう、ダイムラー子会社に、三菱自、売却益で開発強化(朝日・13面)
●昨年、中古車販売3年連続減(朝日・13面)
●東京日産が持ち株会社化(朝日・13面)
●毎日とマイクロソフト提携、最大級のニュースサイト誕生(毎日・1面)
●自動車総連、ベア統一見要求2年連続送り、日産労連は要求へ(毎日・3面)
●中国の自動車生産、世界4位に。過去最高更新しフランス抜く(毎日・9面)
●藪からナンバー、733枚、埼玉、盗んだ車から外し投棄か(毎日・25面)
●いすゞ、トラック好調で生産計画見直し(産経・10面)
●日産、インドでSUV販売、今夏めど(日経・9面)
●全トヨタ労連統一ベア見送り(日経・9面)
●日野が中型トラックのハイブリッド型開発(日経・13面)
ひとくちコメント
自動車総連が、2004年春闘で昨年に続いてベースアップ(ベア)を統一要求しないことを決めた。
きのう15日に開かれた中央委員会で、加藤裕治会長は「物価の下落など賃上げは困難な状況にある」と述べ、ベアは各労組の判断で要求額を決める方針を明らかにした。同日付の一部夕刊で速報したほか、きょうの各紙がトヨタや日産労連のベア要求と併せて取り上げている。
それによると、全トヨタ労連は、今春闘での賃上げ要求基準について「賃金カーブ維持分(定期昇給に相当)以上」とし、傘下組合のベア要求見送りを2年連続で認める方針を固めたという。一方、日産系の日産労連はベースアップを要求する方針を固め、1000円を軸に調整するという。
日本経団連の奥田碩会長は「春闘は死語」と言い切るなかで、日産のような大手の労組が要求に踏み切るのは異例だが、従業員のモチベーション(やる気)を高める有効な手段となることから、ゴーン社長は今春闘でも「満額回答」のパフォーマンスを披露する可能性が強い。