運転代行用のクルマで白タク営業

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福井県警は13日、運転代行の営業車に有料で客を乗せるという、いわゆる「白タク営業」を行っていたとして、福井市内で運転代行業を営む59歳の男を道路運送法違反と道交法違反(無免許運転容認)容疑で逮捕した。

無免許運転を行ったことで摘発を受けた元従業員の証言から明らかになったもので、運転代行業を隠れ蓑にして白タク営業を行っていた業者が摘発されるのは福井県内では初の事例だという。

福井県警・交通指導課、同・福井南署によると、今回逮捕されたのは福井市内で運転代行業を営む59歳の男。調べによるとこの男は2003年8月頃から従業員に対して、「代行車としての依頼が無く、クルマが空いているときには営業車に乗せて客を運べ」と指示。

タクシー業者としての認可を国土交通省から受けていないにも関わらず、実質的にタクシーとして営業車を走らせた疑いがもたれている。

2002年6月に施行された運転代行業適正化法では、営業用の車両に乗客を乗せることを禁止しており、このような形態での営業は白タク行為とみなされる。

こうした事態が発覚するきっかけとなったのは、男の経営する運転代行業の会社に勤務していた54歳の男を昨年12月、無免許運転の現行犯で逮捕したことだった。

この男の供述や、押収した資料などから会社が白タク営業を行っていたという実態が明らかとなり、警察が調べを進めていた。

《石田真一》

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