電気自動車によるカーレース、そんなものがものすごく身近になるかもしれない。そんな想像をさせてくれたのが、ゼロスポーツの本格的な一人乗りスポーツタイプEV『ゼロEVエレクシードRS』だ。
「もっと多くの人にこのクルマに乗ってもらい、EVの素晴らしさを体感してほしい」そう熱く語ってくれたのがEV推進室、室長の小野木氏だ。ターゲットは本当にクルマ好きの大人。高いクォリティとドライビングの楽しさを提供するという。
2480×1295×970(mm)というマイクロカー規格の枠いっぱいのボディは一人乗りとはいえ、あくまでパッケージは普通の自動車の成り立ちである。「限られた枠のなかでもダイナミックさを求めた。バッテリーは他のEVと違いドライバーの左右に配置することで低重心を実現した。目指したのはカッコイイ一人乗りのスポーツカー」と小野木氏。
「ゼロスポーツはこのクルマを造ることで、パーツメーカーとしてだけではなく、自動車メーカーとしての責任や苦労が見えた。それはクルマを造る以上、安全性、アフターサービス、量産する上での一定したクォリティなどがそうです。でもやはり多くに人にゼロスポーツならではの電気自動車を提供していきたい」
ゼロEVエレクシードRSの価格は198万円、決して安い買い物ではない。だが営業車に使う会社やサーキットのオフィシャルカーに採用するところもあるらしい。さらにレンタカーやワンメイクレースという手も考えているという。
東京オートサロン=『TOKYO AUTO SALON 2004 With NAPAC』は9日から11日までの間、千葉県千葉市の幕張メッセにて開催。1983年開催の「第1回東京エキサイティングカーショー」から数えると今回で通算22回目の開催となる。