【新聞ウォッチ】トヨタ、中国でも“謝罪”……軽率な広告

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年12月4日付

●日産の中国合弁企業、4年で7車種投入、シェア10%超目標(読売・8面)

●逆立ち45分、運転66歳無事救出(読売・39面)

●11月米新車販売、トヨタと日産二桁の伸び、前年比で(朝日・11面)

●トヨタ広告に反発、中国のネット上「屈辱だ」(朝日・11面)

●整備士試験、「日産に勝ちたかった」トヨタ問題漏洩の社員が説明(朝日・38面)

●車のリコール台数過去最高、4−11月342万台 背景に部品共有化(朝日・38面)

●セルフGS急成長、安さ武器に参入相次ぐ、全国2970店、普及率5.8%(毎日・8面)

●東証上場企業中間決算、本業回復で増益確保、リストラ頼み脱却(毎日・9面)

●整備士試験漏洩、発覚直前にHP削減、掲載の社員証拠隠滅か、トヨタ社長が謝罪(産経・30面)

●トヨタ、担当役員含め処分へ、社長も対象の可能性(東京・8面)

●フォード次期主力小型車、マツダ主導で開発、エンジン・車台の技術供与(日経・13面)

●ヒュンダイがリコール(日経・42面)

ひとくちコメント

2日夜に発覚したトヨタ自動車の自動車整備士技能検定国家試験問題の漏洩事件。一夜明けたきのう3日午前には張冨士夫社長らが謝罪会見を行い、同日の夕刊に深々と頭を下げた会見写真とともに各紙が社会面で取り上げていた。

きょうはその続報を掲載しているが、朝日は「日産に勝ちたかった」、毎日は「合格者増やそうと」というタイトルで社会面に掲載。産経も社会面で「発覚直前にHPを削減するなど証拠隠滅の疑いがある」と報じている。

東京は経済面に「担当役員含め処分へ、社長も対象の可能性」と掲載。読売も同様の記事を社会面で小さく取り上げているが、日経には「重大な不祥事」(張社長)にもかかわらずその関連の続報記事は見当たらなかった。

こうしたなか、朝日が「中国の月刊誌に掲載されたトヨタの広告が中国人の感情を傷つけたとして騒動が起き、トヨタ側も謝罪広告などを検討中」と伝えている。日中友好を妨げる新たな火種になりかねない。

《福田俊之》

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