10日未明、千葉県成田市内の東関東自動車道の下り線で、逆走してきた乗用車と、順走していた大型トラックが正面衝突し、乗用車を運転していた68歳の男性が死亡するという事故が起きた。警察ではこの男性が逆走した原因を調べている。
千葉県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは10日の午前1時45分ごろだという。
成田市吉倉の東関東自動車道の下り線(片側3車線)を50歳の男性が大型トラックを走らせていたところ、前方からヘッドライトを灯したクルマが接近してくることに気づいた。
クルマは男性が走っているのと同じ中央車線を止まっているか、あるいはゆっくりと進行しているように見えたため、男性は自分が運転するトラックを追越車線側へ回避させるとともに、ハザードランプを点灯させながら減速した。しかし前方から接近してきた乗用車は減速することなく、そのまま追越車線側に向かい、トラックと正面衝突したという。
衝突の弾みでクルマは大破し、乗っていた68歳の男性は死亡している。トラックもバンパー付近が壊れたが、運転者にケガは無かった。
警察では死亡した男性がどの時点で逆走を始めたかを調べるとともに、トラックの運転者からさらに詳しい事情を聞く方針だ。