気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年2月18日付
●トヨタ、安全性高めた新型ハリアー発売(読売・8面)
●トーメン会長に豊田通商の島崎滋副社長就任へ(読売・8面)
●4600万円独車近く上陸首都圏マンションより高価、10台以上売約(朝日・31面)
●浅尾氏の神奈川県知事選出馬幻に自動車総連がブレーキ(毎日・5面)
●500円タクシー登場1か月快走なお時間(産経・8面)
●都内の個人タクシー、深夜割増20%に値下げ、迎車は無料化(東京・1面)
●ブランド価値評価日産など「消費者」重視の新手法に動く(日経・11面)
●張富士夫社長高級専門店「機が熟した」と表明(日経・13面)
●S&P日産自動車をトリプルB格に格上げ(日経・17面)
ひとくちコメント
トヨタは2005年から米国市場で展開している高級車ブランドの「レクサス」を国内でも導入することを発表したが、きょうの日経によると、張富士夫社長は新型『ハリアー』の発表会で「日本でも高級車志向の客層ができ始めており、機が熟したと判断した」と述べている。
その発言を裏付けるように、朝日は「首都圏マンションよりも高価な1台4600万円の独車」というタイトルで、今春、日本に初上陸するダイムラークライスラー製の超高級車『マイバッハ』が「昨年9月から予約受付を始め、これまでに10台以上の商談が成立した」と報じている。しかも、日本では高価な大型輸入車の人気が定着しているとも伝えている。
デフレ不況下で国内市場は低価格のスモールカーが相変わらず人気だが、一方で、10億円もする超高級マンションが分譲されるなど、富裕層をターゲットとするビジネスチャンスも無視できなくなってきた。