栃木県警は5日、酒に酔って道路上で寝込み、クルマなどの通行を著しく妨害したとして、45歳の男を道路交通法違反(道路における禁止行為)の疑いで書類送検していたことを明らかにした。
栃木県警・黒羽署の調べによると、この男は1月8日午後、泥酔状態のまま歩いて帰宅中、栃木県黒羽町の路上で力尽きて(?)寝込んだ疑いが持たれている。通りがかったクルマのドライバーから「男性が道路の真ん中で大の字になって寝ている。危ないから早く保護してください」という通報があり、警察官が現場に急行すると、路上の真ん中で男が熟睡していた。警察は男を保護したが、酔って道路で寝ていたことも、クルマが男の横を避けるようにして通ったことも記憶していなかった。
警察では「泥酔状態で路上に寝込み、交通を混乱させた行為は悪質」として道交法違反容疑で検挙。特異な理由ではあったが1月20日に書類送検した。
路上に寝込んだことを理由に道交法違反で書類送検するというのは全国的にも珍しいが、深夜に路上で寝込んだ人がクルマにはねられ、大けがをしたり死亡したりするケースが後を絶たないことから、今回は厳しく対応したとしている。