VW(フォルクスワーゲン)グループのアウディがフィアットグループのマセラティと提携交渉していることが明らかになった。経営悪化しているフィアットは子会社フェラーリの持ち株の一部を売却しており、マセラティも切り売りされる可能性。
工場閉鎖や人員削減によるリストラが組合側に受け入れられず、労使紛争が経営悪化に追い討ちをかけているフィアットは、傘下にマセラティやフェラーリを持っている。このため、これらの持ち株を売却するとの観測が高まっており、VWが名乗りを上げた。欧州の一部メディアがフェラーリ、アルファロメオ、マセラティをVWが買収するとの報道がされたが、広報担当者はこれを否定、アウディとマセラティで交渉していることを明らかにした。
アウディはマセラティを買収、高級スポーツカーブランドとして経営再建を主導するとともに、アウディにもマセラティの技術をフィードバックする見込み。