ポルシェ社は、2002年7月期の決算を発表した。グループ全体の売上高は前年同期比9.4％増の48億6000万ユーロで、税引き前利益は史上最高の8億2890万ユーロ、同40％増となった。税引き後の当期利益は同70.8％増の4億6200万ユーロとなった。
大幅な増益となったのはドイツ法人税法の改正で、税率が40％から25％に引き下げられたため。グループ全体の年間販売台数は同0.6％減の5万4234台で、微減だった。『ボクスター』の販売が伸び悩んだため、変って高額で利益率も高い『911』の販売が伸びた。911の販売台数は同21％増の3万2337台で過去最高だった。911の4Sとタルガが好調だった。
北米向けは同9.1％減と落ち込んだものの、北米を除く輸出は好調だった。今期も引き続き911が好調に推移しているのに加え、12月から各マーケットに導入開始したSUVの『カイエン』が伸びる見通し。
