東京都議会の本会議は、東京都が独自に排ガス基準を設定してディーゼル車を規制する「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」(環境確保条例)を全会一致で可決し、成立した。こうした条例が可決、成立するのは全国でも初めてのケースだ。
条例で定めるPM(粒子状物質)の排出基準を超える乗用車を除くディーゼル車は、DPFを装着しなければ都内での走行が禁止されるが、新車登録から7年間は適用が猶予される。条例は2003年10月から実施される予定。
環境確保条例は、公害防止条例を30年ぶりに改正するもの。一定以上の営業車を保有する都内の事業者には、低公害車の導入を義務付ける。
基準を満たしていないディーゼル車は都内での走行が禁止され、違反者には最高で罰金50万円が課せられる。低公害車導入義務付けに違反した事業者は名前が公表される。