【第24交通指導課】東名上りにオービス新設! お気楽路線は過去のものに

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【第24交通指導課】東名上りにオービス新設! お気楽路線は過去のものに
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東名高速の上り“東京50km圏内”に、オービスと総称される自動速度取締機が初登場した。大型“ハンペン”(レーダー・アンテナ)が目立つ「新Hシステム」と呼ばれるタイプだ。

これまで東名高速上り線は、由比PA先137.5kp=キロポストに設置された新Hシステムを通過してしまえば終点までオービスなしのお気楽路線(もちろんパトカー追尾など他の方法の速度取り締まりはあるにしても)だったのだから、二重の驚きである。

今回、新設されたポイントは東名上り秦野IC〜厚木IC間の44.3kp付近。---といってもわかりづらいだろうから、事前に新Hシステムを察知するためののヒントを公開しおこう!

警告板のチェック:オービスは設置ポイント手前に複数枚からなる「警告板」が表示されるのがお約束だ。この新ポイントとて、その例外ではなく4枚の「警告板」が設置されている。

まず新Hシステムまで約11km手前、大井松田IC〜中井IC間(55.2kp)に1枚目。さらに秦野中井ICを通過すると2枚目(47.8kp)/3枚目(46.7kp)/4枚目(45.9kp)と約1km間隔で3連チャンで表示されている。ラスト4枚目から新Hシステムまで約1.55kmだ。

レーダー探知機:新Hシステムは、速度の測定にレーダー波を使用している。したがって「新Hシステム対応」などとうたった市販のレーダー探知機をオンにしておくことも、事前発見に有効である。特にこの新ポイントは、右手の下り線46.4kpにレーダー式自動速度取締り機が設置されており、レーダー探知機は、先にこちらに反応することだろう。

それにしても、秦野中井IC〜厚木ICは1日あたり約9万台の断面交通量を誇る超ドル箱路線だ。それけに、莫大な「利益」をあげるのは間違いなさそうだ。(いや、すでにあげていると言ったほうが正確か?)

神奈川県警は、昨年来の不祥事の影響を受け、交通取り締まり実績が激減している。警官がキップを切ろうとすると「オマエらは身内の犯罪は平気でもみ消ししているんじゃないのか?!」、「刑事捜査もマトモにしないのに、金儲けの取り締まりだけは一生懸命やるのか?」などとドライバーに正面から切り返されることが多くなったようだ。対する警官が萎縮してしまい取り締まりに消極的になってしまったというわけ。

不祥事報道がピークに達した99年9月〜12月交通違反取り締まり件数が、前年同期比で、なんと約20%も減少しており、今年にはいっても、1〜4月末までの4カ月間で、前年比18%減と、いまだ警察にとって厳しい傾向にある。そこで取り締まり実績激減に悩む神奈川県警が、「イッキに巻き返す切り札!」として、ドル箱路線に新Hシステムを新設したのだと推測するムキがあることを知っておきたい。

《小谷洋之》

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