6歳未満の幼児を車に乗せる場合、チャイルドシートを装着することがこの4月1日から法律で義務づけとなったが、あやまったつけかたをすると、かえって子供を危険にさらす結果になるというのがこわいところだ。
このため関係業界は、チャイルドシートの正しい装着方法を知ってもらおうと、やっきになっている。保険の支払いが増えては困る損害保険会社も業界団体を通じて無料の説明ビデオ『ザ・チャイルドシート』をつくった。
しかしチャイルドシートを“正しく”装着するには、相当な力を必要とするのが実態。クルマのシート自体もクッション性があるので、しっかり固定するのはなかなか難しい。
なかには男性が上から体重をかけ抑えつけてやっと、という製品もある。女性にこんな作業を強いるのはコクというものだ。装着方法を知っていても実際、できないのでは何の意味もない。
この装着のしにくさをなんとか改善しなくては、チャイルドシートは子供の命を守るシートではなく“死を呼ぶシート”になってしまわないだろうか。
