“おじいちゃん、うしろの席でもシートベルトしようね”これは、9月に実施された、秋の全国交通安全運動のキャッチフレーズである。後席シートベルトの着用推進が安全運動のメインテーマとなったのは、政府が今春、交通安全対策の重点のひとつに位置づけたためだ。
警察庁交通局は、9月13日付けリリース「新たな駐車対策法制の施行状況について」の中で、利用者便益とCO2削減効果の試算を公表した。時間短縮など利用者便益は1810億円、CO2削減効果は15万2000トンである。
前回まで、路上駐車の取締りに注目し、効果を検証してきた。今回の取締り強化が、ドライバーに受け入れられたのは、コインパーキングをはじめ、駐停車スペースの供給量が増えたことが背景にある。しかし、厳格な取締りに問題がないわけではない。