日立の次世代コネクテッドエレベーター「アーバンエース HF Mirai」を2026年4月に販売開始



HMAX for Building:BuilMiraiによるデジタルサービスで、スムーズな移動とビルの資産価値向上に貢献

株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム

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アーバンエース HF Miraiかご内イメージ

 

 株式会社日立製作所(以下、日立)と株式会社日立ビルシステム(以下、日立ビルシステム。日立のコネクティブインダストリーズ(以下、CI)セクター所属)は、標準型エレベーター「アーバンエース HF(エイチエフ)」シリーズ*1の次世代コネクテッドモデルとして、「アーバンエース HF Mirai(エイチエフ ミライ)」を2026年4月より販売開始します。

 アーバンエース HFシリーズは、建物内のスムーズな移動という基本機能に加え、デジタライズドアセットであるエレベーターから生成された稼働データや過去30年にわたる点検記録などのドメインナレッジを活用し、Lumada 3.0を体現するデジタルサービス「HMAX for Building : BuilMirai(ビルミライ)」を通じて、メンテナンス品質の向上やオペレーションの効率化を実現することで、ビルの付加価値向上に貢献してきました。

 次世代モデルアーバンエース HF Miraiでは、従来モデルにも搭載されている入退室管理システムと昇降機の連動による待ち時間の短縮に加え、災害発生時の迅速な復旧*2や復旧状況の見える化*3など、安全・安心を追求したサービスを提供します。さらに、スマートフォン認証によるエレベーター呼び出し*3やロボットとの連携などにより、セキュアでスムーズな建物内移動を実現します。また、エレベーター運転時に発生する回生エネルギー*4を建物内で有効活用できる回生コンバーターや、平常時は電気自動車(EV)用急速充電器として利用しながら、太陽光発電やEVのバッテリーからの給電によって、ビルの電力使用量のピークシフトも可能なV2X*5システムなど、日立が提供する多様なエネルギーマネジメントソリューションとの連携により、地球環境にも配慮した持続可能な街づくりにも貢献します。

 エレベーターのデザインは、世界的なプロダクトデザイナーの深澤 直人氏が代表を務めるNAOTO FUKASAWA DESIGN LTD.が監修。従来モデルで高く評価されたデザイン性や快適性を継承しつつ、建築トレンドを踏まえた意匠により、建物全体との調和を図り、空間価値の向上をめざします。

アーバンエース HF Miraiは、2026年4月の発売を予定しています。

 

*1 2021 年 4 月 15 日付ニュースリリース「ニューノーマル時代のスタンダードとなる安全・安心・快適を提供する標準型エレベーター新モデル『アーバンエースHF』を販売開始」

https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2021/04/0415.pdf

2023年4月17日付ニュースリリース「先進のデザインとレジリエンス・デジタル機能を、より多くの建物へ標準型エレベーターの新シリーズ「アーバンエース HF Plus」を販売開始」

  https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2023/04/0417.pdf

*2ヘリオスドライブ:地震発生時に、エレベーターのかごを地震時管制運転により最寄り階に停止し乗客を避難させた後、一定時間経過後エレベーターが自動で診断運転を行い、異常がなければ自動で仮復旧させる機能。

*3日立ビルシステムと保全契約が必要となります。

*4 エレベーターの積載荷重が軽い状態での上昇運転時や、積載荷重が重い状態での下降運転時に発生する電力。

*5 V2X(Vehicle to X):自動車とさまざまなモノとの接続や相互連携を行う技術の総称。

 

 日立ビルシステムが所属するCIセクターでは、プロダクトの豊富なインストールベース(デジタライズドアセット)のデータにドメインナレッジと先進AIを組み合わせたデジタルサービス「HMAX Industry」を、成長産業へ水平展開する「Integrated Industry Automation」に注力しています。日立ビルシステムはCIセクターの一員として、Lumada 3.0を体現するHMAX for Building : BuilMiraiの提供を通じて、フロントラインワーカーの現場を革新するとともに、人々のウェルビーイングの向上に貢献します。

 

プロダクトデザイナー・深澤 直人氏について

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 世界的に活躍する日本人デザイナー。1956年生まれ。デザイナーの個性を主張するのではなく、生活者の視点に立って人の想いを可視化する静かで力のあるデザインに定評がある。日用品や電子精密機器からモビリティ、家具、インテリア、建築に至るまで手がけるデザインの領域は広く多岐に渡る。デザインを通して対象の本質に迫る力、その思想や表現などは国や領域を超えて高い評価を得ている。世界で最も影響力のあるデザイナーの一人である。Collab Design Excellence Award 2024など受賞歴多数。THE DESIGN SCIENCE FOUNDATION 設立者。

多摩美術大学副学長。日本民藝館館長。著書に『ふつう』(D&Department Project、2020年)、『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲』(現代企画室、2017年)、『デザインの輪郭』(TOTO出版、2005年)など、共著に『デザインの生態学──新しいデザインの教科書』(東京書籍、2004年)、『デザインの原形』(六耀社、2002年)がある。

 

深澤 直人氏のコメント

 アーバンエース HF Miraiは、床・壁の木目や石目を刷新し、その合わせ目や構成をバランスよく整えることでプレシャスな存在が際立ちます。業界最大クラスの大型液晶と継ぎ目のない操作盤になり、より自然で上質な佇まいを実現した優しく美しいエレベーターです。

 

商標注記

・BuilMiraiは、株式会社日立製作所の登録商標です。

・nanoe、ナノイー及びnanoeマークは、パナソニック ホールディングス株式会社の商標です。

・Bluetooth® ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc. が所有権を有します。

 

「アーバンエース HF Mirai」コンセプトムービー

https://youtu.be/95BLXNr4aLc

 

日立ビルシステムのWebサイト

https://www.hbs.co.jp/

 

日立ビルシステムブランドチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCfOgxcLRk3NHm2WrqHeQ6MA

 

日立ビルシステム エレメンちゃんねる

https://www.hbs.co.jp/ad/ele-mainte-ch/

 

日立製作所について

 日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M107245/202511108814/_prw_PT1fl_37FYqMmy.png

 





アーバンエース HF Miraiの特長

 アーバンエース HF Miraiは、複数の先進技術を組み合せることで、HMAX for Building:BuilMiraiが提供するデジタルサービスを通じて、スマートな都市空間の構築を支援します。

 

1.レジリエンス強化

(1)ヘリオスドライブ*3

 地震発生時に、エレベーターのかごを地震時管制運転により最寄り階に停止し乗客を避難させた後、一定時間経過後にエレベーターが自動で診断運転を行い、異常がなければ自動的に仮復旧します。従来モデルでは自動仮復旧適用範囲を120Gal(震度5弱程度の揺れ)までとしていましたが、アーバンエース HF Miraiでは200Gal(震度6弱程度の揺れ)まで拡大しました。地震時の迅速な仮復旧により、ビルのレジリエンスを一層高めます。(標準装備仕様)

 

 

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ヘリオスドライブ自動仮復旧適用範囲

 

(2)回生コンバーター

 エレベーターの運転時に発生する回生電力を再利用し、ビルの電力消費を削減することで環境負荷の低減とグリーンな都市空間の実現に貢献します。(有償付加仕様)

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回生電力の流れ

 

(3)V2X*5システム

 平常時は、EV用の急速充電器として機能し、災害時は、EVのバッテリーによってエレベーターを稼働できるほか、給排水、空調、照明などのビルインフラに電力の供給をすることも可能です。(有償付加仕様)

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V2X対応(Hybrid-PCS)

 

2.DX強化

(1) スマートセキュリティ

 スマートフォンをBluetoothで入退室管理システムと通信させることで、非接触でのエレベーター呼び出しや、エントランスの自動解除が可能です*3。(有償付加仕様)

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スマートセキュリティ(スマートフォン認証)

 

(2) ロボット連携運転

 ロボットの制御装置とエレベーターを専用信号で接続することにより、ロボット乗車時はロボット専用エレベーターとしての運用が可能です。(有償付加仕様)

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ロボット連携運転

 

(3) かご内防犯カメラ

 かご内カメラにはIPカメラを採用し、かご内の液晶インジケーターに高解像度の映像表示を行います。従来のアナログカメラでは判別が難しい場面でも、人物の顔や細かな動作まで鮮明に記録できるため、トラブル発生時の状況把握や証拠映像としての有効性がさらに向上します。また、カメラ映像の標準記録日数を従来の3日間から最大7日間へ拡張したことで、トラブル発生から確認までに時間が経過した場合でも、記録の確認がしやすくなりました*3。(標準装備仕様)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511108814-O11-1ZI2x84q】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511108814-O12-a5S1w0J6

かご内カメラ(左)、かご内液晶表示(右)

 

(4)かご内インフォメーション

 アーバンエース HF Miraiのかご内には、従来モデルのサイズ(8.4インチ)より大きい12.1インチの大型液晶インジケーターを採用します。壁面から独立したデザインにより視認性が向上し、見やすくわかりやすい情報提供を実現します。また、緊急時の4カ国語表示や機能アイコン*3、ニュース*3や天気予報*3など、多様なコンテンツを通じて、安心・快適な移動をサポートします。

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かご内大型液晶インジケーター(12.1インチ)

 

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かご内4ヵ国語情報表示(管制運転・満員案内)、コンテンツバー*3

 

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かご内情報表示*3 (管理者が自由に選択可能なコンテンツ)

 

(5)待ち時間・乗車時間短縮

 エレベーター到着と同時に戸が開く「ランディングオープン」と、 かご内乗車率に応じてエレベーターの最高速度を自動的に調整する「可変速ドライブシステム」を組み合わせることで、運行効率を向上。利用者の待ち時間と乗車時間を短縮します。(有償付加仕様)

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時間短縮のイメージ

 

3.意匠デザインと省スペース

(1) 建築トレンドと空間価値への対応

 アーバンエース HF Miraiのデザインは、世界的なプロダクトデザイナーの深澤 直人氏が代表を務めるNAOTO FUKASAWA DESIGN LTD.が監修。建築インテリアとの調和を図りながら、空間価値を高めます。

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かご内デザインイメージ

 

自然素材に近い木目調や石目調のデザインを採用し、上質で落ち着きのあるかご内空間を実現します。

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かご戸・側板 木目調化粧鋼板(ウォルナット・ナチュラルオーク・アッシュダークグレー) (基本仕様)

 

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(2) 昇降路内法寸法短縮

 事務所や商業施設向けの乗用エレベーターは、つり合いおもりをかごの背面側に配置できます。これにより、昇降路内法標準寸法(間口方向)を8~14%程度短縮でき、建築スペースの自由度が向上します。

 

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つり合いおもり背面配置による昇降路内法標準寸法(間口方向)の短縮