BMWグループは5月25日、イタリアで開幕した「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ2018」において、BMWモトラッド『コンセプト9cento』を初公開した。
古めかしいエンジンが、多くの人の興味を惹きつけていたいすゞブース。これは1936年に開発された直4ディーゼル「DA4」だ。自社の原点となるエンジンと最新の製品を同列に並べることで、ディーゼルを手がけてきた長い歴史と誇りを表現していた。
今回、ヤマハ発動機が「人とくるまのテクノロジー」に出展したのは『MOTOROiD(モトロイド)』と、自動搬送ロボットの『AFV』という2台のコンセプトモデルのみ。機械部品やエレクトロニクス部品の展示は一切しないという、思い切ったディスプレイだった。
GT500マシンのカーボンモノコックをじっくりと眺められる機会が、今回の人とくるまのテクノロジー展であった。東レのブースに展示されていたのは、まさに本物のカーボンモノコック。東レの子会社、東レ・カーボンマジックが製作しているものだ。
衝突警報装置、ドライブレコーダー、バックアイなどを製造・販売するワーテックスは、自社のドライブレコーダーシリーズを「人とくるまのテクノロジー」に展示。「実機はここにないけど」と伝えながら衝突警報装置「XLAS-505」を説明するスタッフの姿があった。
オリジナルマフラーやサスペンションなど、自動車用チューニングパーツメーカーというイメージが先行するエッチ・ケー・エス(HKS)が、IoTコネクティッドサービス領域の新たなアイテムを「人とくるまのテクノロジー展」で公開し、注目を集めた。
ステアリング操作を、従来の油圧ではなく電気モータでアシストする電動パワーステアリング(EPS)が広がるいま、ジェイテクトはEPS構成に入り込む高耐熱リチウムイオンキャパシタを開発。そのプロトタイプを「人とくるまのテクノロジー展」で公開した。
日野自動車は『プロフィア』や『レンジャー』に搭載されている最新の安全・環境技術を「人とくるまのテクノロジー」に展示。また「小型EV商用車プラットフォーム 」は、来場者の大きな注目を集めていた。
ショックアブソーバやドライブトレイン、パワーステアリングシステムなどを開発・製造するショーワは、「最も新しい開発段階モデル」という4輪車用ドライブトレーン「2-4WD切替デファレンシャル・キャリアアッセンブリー」を人とくるまのテクノロジーで公開していた。
「SiCをウエハから一貫して製造する唯一のメーカー」のロームは、自社で開発・製造する半導体デバイスをラインナップ。「なかでもぜひ見てほしいのは、インバーターのフルSiCパワーモジュールへの変遷がわかるフォーミュラEコーナー」と同社。(人とくるまのテクノロジー展)
パシフィコ横浜で開催されている「人とくるまのテクノロジー展2018」。SUBARU(スバル)ブースの仕立てはきわめてシンプル。今夏に発売予定のSUV、次期『フォレスター』の実物ジオラマ展示のみだ。
矢崎総業は、車両システムに必要な電力・信号・情報の分配・伝達、ドライバーへの情報伝達などの車内ネットワーク構成 EEDDS(Electrical / Electronic Distribution & Display System)を見える化して紹介。(人とくるまのテクノロジー2018)
BMWのスーパースポーツバイク用として開発されたCFRP製のフレームを展示していたのは、ドイツのサプライヤーMubea社のブース。同社は子会社にCarbo Techと言うCFRP専門企業も傘下に収めており、高品質なCFRP製品を自動車メーカーなどに納入している。
三井化学は、本体各事業部をはじめ、ジャパンコンポジットやプライムポリマー、三井化学SKCポリウレタン、三井化学東セロといったグループ企業のプロダクトを集結。開発進度をアイデア・試作実験・開発完了・製品化の4段階にわけて紹介した。
四輪二輪の燃料供給、ハイブリッドシステム、電子制御製品などを開発・製造するケーヒンは、自社のEV用制御システム、ガソリン車用・小型二輪車用エンジンマネジメントシステム、空調システムを展示。