渡辺敏史|自動車ジャーナリスト 1967年福岡生まれ。自動車雑誌やバイク雑誌の編集に携わった後、フリーランスとして独立。専門誌、ウェブを問わず、様々な視点からクルマの魅力を発信し続ける。著書に『カーなべ』(CG BOOK・上下巻)。
『LBX』はレクサスのSUVラインナップにおいてボトムを担うのみならず、歴代のレクサスで最もコンパクトなモデルだ。その三寸は全長4190×全幅1825×全高1545mm。欧州的尺度でいえばBセグメント級クロスオーバーのど真ん中にいる。そしてLBXが狙う最大市場も欧州ということになる。
『GX』はレクサスのSUVラインナップにおいて、『LX』、『RX』に次ぐ第三のモデルとして02年に登場した。初代は120系をベースに、2代目はそのフルモデルチェンジ版である150系をベースにと、一貫して「小さい方」の『ランドクルーザー』、日本でいうところの「プラド」の成長と歩を合わせて進化を遂げてきた。
『750S』はマクラーレンのラインナップにおいて、一部の限定車群を除けば最もハイパフォーマンスなスーパースポーツという位置づけのモデルとなる。前身は22年いっぱいまで生産されていた『720S』だ。その去就が注目されていた後継モデルは、激動の時代を戦うために熟成という手法を採った。
フェラーリというクルマの伝統的かつ基本的形態といえばFRレイアウトの2+2クーペだ。かつてはそれを元にホイールベースを短縮化したスポーツモデルが生まれたり、幌屋根のオープンモデルを架装したりと、
昨今は先進国市場を中心にセダン退潮の兆しがみられるが、BMWのエンジニアは自らのクルマづくりのど真ん中として、3・5・7シリーズに軸足を置くことにまったく変わりはないと意気軒昂だ。
Dセグメントの総代としても欧州市場で君臨してきた『パサート』。73年の初代に始まって、8世代に渡り約3400万台が販売されてきたそのモデルが、今秋のIAA=ドイツ国際モーターショーを前に発表されたフルモデルチェンジで大きな方針転換を図った。
『アルファード』&『ヴェルファイア』、俗に言う「アルヴェル」はここ日本で、三代をかけていわゆる高級車の数的総代の座を射止めるに至った。今や乗るにせよ乗せられるにせよ、それはかつての「白いクラウン」のような満たされ感や憧れ感を供する存在でもある。
伝統と革新の新たなる架け橋。
30系ベースの初代『プリウスPHV』は26.4km。50系ベースの2代目は68.2km。プラグインハイブリッド=PHEV版プリウスのBEV走行可能距離は、世代交代とともに大きく伸長してきた。
◆ノアヴォク、ステップワゴンとの競争領域は ◆2.5~3リットル級のモーター出力 ◆「据わりの良さ」がガソリンモデルとは一味違う ◆乗り味はギリギリのバランス!?
◆Mハイパフォーマンス銘柄のエントリーモデル ◆M4や911をも上回る加速性能 ◆内燃機の頂点的な質感を6速MTで味わえる尊さ
『プロサングエ』。イタリア語でサラブレッドの意をもつその車名に込められたのは、情熱的なスポーティネスと絶対的なパフォーマンスの融合だ。ゆえにフェラーリはこのクルマをSUVという括りにはあてはめていない。
◆四半世紀で伝え続けたプリウスのメッセージ ◆「プリウスルック」からの脱却 ◆PHEVプロトタイプにショート試乗 ◆1.8リットルと2リットル、2つのHEVの違いは
◆わずか2年半での開発を実現した「アルティウム」とは ◆スーパーカーも真っ青、冗談のような総合トルク1万5600Nm ◆4tの車体でも脱兎の如き加速、カニ歩きも ◆日本導入の可能性は限りなく低いが…
◆ホンダと協業するGMの電動プラットフォーム「アルティウム」 ◆キャデラックのBEV『リリック』のスペックは ◆欧州車的に「剛」な走りとは一線を画した、優しい乗り味