車載レーダー技術を応用、ミリ波センサーで不織布・グラスウールの目付け量を非破壊で全数計測…八光オートメーション

ミリ波センサーEM SENSE RF-M801
  • ミリ波センサーEM SENSE RF-M801
  • 従来手法との比較
  • 放射線検査装置からの置き換え

八光オートメーションは、不織布・フェルト・グラスウール(ガラス繊維)の品質を左右する「目付け量(g/m²)」を、製造ライン上で非接触・非破壊のまま全数計測できる新製品「ミリ波センサー EM SENSE RF-M801」を発売した。

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■車載レーダー技術を応用、放射線ゼロで安全に使用可能

本製品は、自動車の衝突防止用ミリ波レーダーの技術を応用したものだ。電波が物体内部を透過する特性を活かし、放射線を一切使用しない。車載レーダーと同等の安全性を持ち、技適も取得済みである。

このため、放射線取扱主任者などの有資格者や使用許可申請、管理区域の設定が不要で、既設ラインへの後付け導入も容易に行える。

■目付け量のリアルタイム管理で廃棄ロスを削減

目付け量(1m²あたりのグラム数:g/m²)は、不織布やグラスウールの性能を直接左右する重要な指標だ。フィルターでは捕集効率や通気抵抗といったろ過性能を決定づけ、断熱材では断熱性能に直結する。高付加価値な素材ほど、わずかなばらつきが性能低下や不良、高額な廃棄につながる。

従来の多くの製造現場では、完成後のロール状態で重量を測って目付け量を管理していた。これは生産後の全体平均での確認にとどまり、生産途中のばらつきをリアルタイムに把握することはできなかった。不良に気づいた時点では長尺を作り込んでしまい、まとめて廃棄せざるを得ない事態が起きがちだった。

本製品はミリ波の透過特性を利用し、製造ライン上から常時インライン計測を行う。計測結果を製造装置にフィードバックすることで、ばらつきを抑えた安定生産と不良の早期検知を実現する。

■コンパクト設計で既設ラインにも対応

センサーヘッドのサイズは100×81×91mmとコンパクトで、大型のX線検査装置では難しかった既設ラインへの追加導入にも対応している。1台のコントローラーに最大2ヘッドを接続可能で、電源はDC24Vに対応する。

計測対象は不織布・フェルト・グラスウール・人工皮革(導電性素材は不可)で、対応厚みは1~50mm。サンプリング速度は100msec、リニアリティは±3%F.S.(2点補正時)である。

■用途は自動車内装・断熱材・医療材料など幅広く

想定される主な用途は、各種フィルター、自動車・航空機内装向け人工皮革、産業用高性能断熱ブランケット、建材・断熱材、医療・衛生材料など多岐にわたる。

同社はエンジニアリング企業として、機械装置の改造やPLC連携にも対応するほか、導入前には顧客の素材を使った無料テスト計測も実施している。

《森脇稔》

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