社員の「自律的な学び」が未来をつくる…ボッシュが仕掛ける“人材育成の進化形”

ボッシュの人材育成の取り組み
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グローバルに事業を展開するボッシュは、いま人材育成において新たなステージへと歩みを進めている。単なる研修の枠を超え、社員一人ひとりが自ら学び、自らキャリアを設計する。その「自律型人材」の育成に向けた取り組みが加速している。


キャリア開発の主役は「自分自身」

「人材育成は、人事や上司が一方的にやるものではありません。社員本人が主体的にキャリアを考え、行動することが大前提です」

そう語るのは、ボッシュ人事部門 人材開発グループ セクション・マネージャーのボックまり子氏だ。同社ではキャリア形成における役割と責任の明確化を徹底しており、上司や人事はあくまでも“支援者”。用意された人材開発ツールや社内ネットワークをどう活かすかは、社員一人ひとりに委ねられている。

上司からのフィードバックや指導も重要だが、並行して“部門横断的な学び”や“利害関係のない学び”を促す仕組みも整っているという。

多様な学習機会でキャリアの幅を広げる

同社の人材育成施策は多岐にわたる。たとえば、最近よく実施されるのが「短期社内インターン制度」。これは、正式な異動はせずに他部署を週に1回ほどの頻度で数か月から半年ほど経験するというもの。1つの部署に軸足を置きながら少し違う環境で経験やスキルアップをすることができる。

また、キャリア自立に特化した取り組みとして、社内の希望者でグループを作り半年ほどの期間の中でキャリアの棚卸しから将来設計を行う「キャリアデザインプログラム」や、40歳を迎える社員向けの1年間の長期研修「40からのキャリア投資」など、年齢や職位に応じた学び直しの機会が提供されている。

「40代は、キャリアの転換点。アンケート調査でもこの世代は異動などの変化に慎重な傾向がありました。だからこそ、挑戦できる環境を整備しようと考えたのです」(ボック氏)


《レスポンス編集部》

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