社用車をカーシェアに有効活用、信州大発スタートアップ「TRILL.」が10月から実証へ

カーシェアサービス「OURCAR(アワカ)」を用いた実証実験を10月より長野県内で開始
  • カーシェアサービス「OURCAR(アワカ)」を用いた実証実験を10月より長野県内で開始
  • カーシェアサービス「OURCAR(アワカ)」を用いた実証実験を10月より長野県内で開始

信州大学発スタートアップのTRILL.は、国土交通省が推進する地域交通DX事業として、カーシェアサービス「OURCAR(アワカ)」を用いた実証実験を10月1日より長野県内で開始する。

近年、人手不足や人口減少を背景に、多くの地域で公共交通の減便や廃止が進み、住民の移動が困難となる「交通空白」が深刻な課題となっている。長野県でも県民の16.2%が自由に移動できる交通手段がなく困っており、移動の自由が制限されることで地域の活力が低下するといった社会的な問題も生じている。

一方で、法人や個人が所有する多くの車両は十分に活用されていないのが現状だ。自家用車の稼働率は4.2%程度と非常に低いにも関わらず、1台あたり月平均で3万6116円もの維持費がかかっている。


《森脇稔》

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