日本ゼオンは、主に低燃費タイヤに使用されるS-SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)の高性能グレード用生産設備をシンガポールに導入し、徳山工場と併せた両極供給体制を強化すると発表した。
シンガポール・ジュロン島のZeon Chemicals Singapore(ZCS社)で実施していた高性能グレード用設備の建設工事が完了し、試作期間を経て2026年より市場供給を開始する。
ゼオンは徳山工場とZCS社で合計12万5000トン/年のS-SBR生産能力を有している。タイヤの「ウェットグリップ性」「転がり抵抗」「耐摩耗性」を高度に改善する高性能グレードの比率を高めることで、同市場におけるベストオーナーを目指す。