ドイツの産業大手ティッセンクルップは、グループ全体の戦略的再編を推進すると発表した。自動車部門などの少数株式を売却する。
同社経営陣は今会計年度末までに監督委員会へ詳細な計画を提示する予定。計画の核心は、同社のすべての事業部門を段階的に分離し、第3者からの投資に門戸を開くことだ。すでにティッセンクルップ・マリンシステムズの少数株式のスピンオフと、ティッセンクルップ・スチールヨーロッパとEPGとの50/50合弁事業計画など、重要な一歩を踏み出している。
今後数年間で、マテリアルサービス部門と自動車技術部門も資本市場への準備を整え、必要な前提条件が満たされ次第、独立させる計画だ。新設されたデカーボンテクノロジーズ部門も、グリーン技術市場の予想される上昇に合わせて将来的に独立する予定だとする。