ボッシュは、ドイツ・ニュルンベルク工場に新たな金属3Dプリンターを導入し、約600万ユーロを投資して金属3D印刷センターを開設したと発表した。この施設は、欧州の自動車部品サプライヤーとしては初めての高性能クラスの設備となる。
新たに導入されたのは、ニコンSLMソリューションズ社のNXG XII 600金属3Dプリンター。この最新鋭の設備は、従来の3D印刷システムと比較して最大5倍の速度で部品製造が可能だ。12基のレーザーを使用し、金属粉末を層ごとに溶かして複雑な形状を作り出す。
この技術により、従来のミリング加工では不可能だった内部構造や曲がった経路を持つ部品の製造が可能になる。また、工具を必要とせずにオンデマンドで未完成部品を生産でき、原材料の無駄をほぼゼロに抑えることで資源の節約にも貢献する。