自動車用ガラス需要が低迷、日本板硝子、ドイツ工場で約80名の人員削減へ

日本板硝子は、ドイツ子会社のPilkington Automotive Deutschland GmbH社が運営するヴィッテン工場(ドイツ・ノルトラインヴェストファーレン州)において、自動車用ガラスの生産体制を見直すことを決定したと発表した。同工場では約80名の人員削減が予定されている。

今回の措置は、ドイツを含む欧州地域における自動車用ガラス市場の需要低迷と継続的なコスト上昇を背景としている。日本板硝子は、生産体制の適正化を通じて収益性の改善を目指している。

同社は中長期的には自動車生産台数の緩やかな改善に伴う需要回復を見込んでいるものの、当面の市場環境に対応するため、今回の決定に踏み切った。


《森脇稔》

特集