サスティナブルなPPファイバーを作るMAZELLOY…高機能素材Week 2022

2軸押出機。スクリューが2メートルほど続く
  • 2軸押出機。スクリューが2メートルほど続く
  • 高機能素材Week:日本タングステン
  • PPファイバーを作るとスクリューの歯がなまってくる
  • MAZELLOYを使った2軸押出機の歯
  • 高機能素材Week:日本タングステン

自動車の部品は単にコストや軽量化を追求すればいい時代は終わった。これからはカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーといった付加価値も要件となってくる。たとえば、自動車にも多用されるPPファイバー製造には課題がある。

PPファイバーは、ポリプロピレンのペレットにガラス繊維などを混ぜて作られる。構造材に利用できるような樹脂製品も強度や耐熱性などを出すため金属を混ぜることがある。

通常、PPとガラス繊維を混ぜるには2軸押出機と呼ばれる機械を使う。2メートルくらいある変則ピッチのドリルのような形をしたスクリューを2本ならべて素材を練り合わせる機械だ。まぜるものが樹脂やプラスチックだけならいいが、金属やガラス繊維を混ぜると、スクリューの摩耗が激しくなる。1か月も使うとエッジが鈍ってくる。スクリューの歯形状は素材を均一に混ぜ合わせるために設計されているので、そのままでは素材の品質が保てない。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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