日立市MaaS、AIデマンドサービスの運行開始 不定期自由経路型で地方公共交通を補完

ひたち圏域MaaSプロジェクト
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  • 宮田・助川・成沢エリアを運行する車両
  • AIデマンドサービスの配車と乗換検索における役割分担イメージ

ひたち圏域新モビリティー協議会は、6月11日から、茨城県日立市の大沼エリア/宮田・助川・成沢エリアでAIデマンドサービスの運行を開始する。

今回の取組には、同協議会構成員のうち、日立市および茨城交通、電鉄タクシー、ナビタイムジャパン、ヴィア モビリティ ジャパン、みちのりホールディングスが実施する。

AIデマンドサービスは、複数の利用者からのリクエスト(乗車地点・目的地・乗車時刻)を受け取り、希望地点近傍の乗降場所を通るように経路を変更し、運行。従来の固定ダイヤ・固定ルートに比べて、大幅に利便性が向上する。

本サービスではヴィアのAIデマンド配車「ダイナミックルーティング」を採用。乗車希望者がアプリを利用し、乗車リクエストを行うと、リクエスト内容とその時の車両や道路の状況に合わせてAIがルートを計算して、効率的な配車・運行を行う。検索・予約・発券アプリ「Hitachi MaaS」はナビタイムが開発。独自のマルチモーダル経路探索エンジンをもとに、AIデマンドサービスの仮想停留所などの情報を考慮することで、定時定路線型のバスなどと、不定期自由経路型のAIデマンドサービスを組み合わせた最適な乗換検索の提供を実現している。

AIデマンドサービスの運行期間は6月11日から7月22日まで。車両はセダン型タクシー(定員2名)およびジャンボタクシー(定員3名)を使用する。運賃は2km以内400円/2km超600円。乗降場所は大沼エリアに約230か所、宮田・助川・成沢エリアに約350か所を予定している。

今回の取組ではバスなどの公共交通サービスを補完する末端交通として、AIデマンドサービスの持続的な可能性を検討。日頃、公共交通を利用しない地域住民や域外からの来訪者などをターゲットに、「Hitachi MaaS」アプリを通じてシームレスな利用環境を提供することで、新たな利用者層の発掘を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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