中国最大の自動車メーカー上海汽車集団は、2021年1月度の販売速報を発表した。これによると、1月度の海外市場販売台数は前年比63.3%増の3万7500台に達した。これは上海汽車集団全体の1月度の販売台数約40万台の約9%にあたる台数となる。
上海汽車集団は、昨年度通年では海外販売台数39万台を達成している。これは前年比11.3%増にあたる規模で、中国の自動車メーカー全体の海外販売台数の3分の1を超えている。特に傘下のブランド「MG」の海外展開が好調に推移しており、昨年度は海外で23万台を販売、今年1月度には1万5000台を販売した。
地域別にみると、欧州市場においてはEVを中心に市場をマーケティングを展開しており、1月には、イギリス・フランス・ドイツ・オランダなどの先進欧州諸国において、約3000台のMGブランド車両が販売された。これは前年比50%以上の伸びとなり、そのうち40%が新エネルギー車であった。上海汽車ではさらに市場を獲得するため、四半期ごとに1台の新規モデルを投入してマーケティングを推進する計画だ。