国際規格や国内外自動車メーカー独自規格などで要求される車載機器の信頼性試験(環境試験・耐久性試験) を信頼性試験ラボでスタートした UL Japan は、クルマの電動化・電子化、先進運転支援システムの採用、環境対応車の技術開発加速、アジア地域の需要増などのトレンドをうけ、ISO 16750-2にもとづく試験が実施可能な自動車トランジェントイミュニティ試験機、取り扱いが難しく委託に頼る耐薬品試験などが可能な全排気型オーブン、ストロングハイブリットに対応するため直流高電圧(1000V)大電流(2000A)の電源などを新たに導入。
コロナショック後のニューノーマルのいま、なぜ UL は3.3億円規模の設備を投資するか。ULコンシューマーテクノロジー事業部 橋爪正人 事業部長は、「自動車に限らず、建設機械・農業機械・船舶などのモビリティ全体で、電動化や自動運転などの先進運転システムの導入がすすんでいる。これらを実現するためにはモーターやセンサー、カメラ、コネクター・ケーブルなどの多くの電子部品が要る」と市場背景から語る。