ZFが新開発8速AT、中型商用車向け…北米商用車ショー2019で発表

ZFの中型商用車向け8速AT「ZFパワーライン」
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ZFは10月28日、米国アトランタで開幕した北米商用車ショー2019において、中型商用車向け新開発8速AT、「ZF パワーライン」を発表した。2021年初頭から、自動車メーカーに納入を開始する。

ZFの8速ATは、すでに乗用車や小型商用車で実績がある。この12年間に、累計1500万基以上を生産してきた。 ZFは2020年内に、中型商用車向けの新開発8速ATのパワーラインの生産を開始し、2021年初頭から北米の自動車メーカーに納入する。

ZF パワーラインは、クラス3からクラス7 /ベビー8まで、幅広い車両クラスと組み合わせて使用できる。最大トルクは138kgm、車両重量は25.8トンまで対応する。コンパクトで強力な8速ギアを備えたZFパワーラインは、クラス最高レベルのパワーウェイトレシオを実現する。スムーズなギアチェンジにより、従来の6速ATと比較して最大30%加速が良くなるという。

この8速ATは、両側に高トルクエンジン駆動PTOインターフェイスを備えている。あらゆるトラック、集配車、除雪車、レッカー車、ごみ収集車、バスなどに搭載することが可能だ。高効率の8速ギアレイアウトとツイントーショナルダンパートルクコンバーターを組み合わせることで、燃費は10%以上改善しているという。

ZF パワーラインは、6速ATと比較して大幅な温室効果ガス排出量の削減が可能で、9速や10速ATよりも効率が高い。競合製品よりも可動部品が少なく、重量が軽いため、クラス最高レベルの長寿命とメンテナンスの削減を可能にする、としている。

《森脇稔》

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