国土交通省は、高齢運転者による交通事故が大きな社会問題となっている中で、車両安全対策検討会を開催して高齢ドライバーの交通事故防止対策について検討する。
交通政策審議会自動車部会が2016年6月にまとめた「今後の車両安全対策のあり方に関する報告書」では、子供・高齢者の事故対応や、自動走行など、新技術への対応などを柱として自動車の安全対策を推進していくことが掲げられた。また、高齢運転者による事故が相次いで発生したことを受けて、今年6月に発表した「未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策」で、安全運転サポート車の普及推進や既販車への後付けの安全運転支援装置の普及について検討することとされた。
これらを受けて、車両安全対策検討会は、9月3日に会合を開き、安全運転サポート車の普及推進などの検討に加え、国連の自動車基準調和世界フォーラムにおける国際基準の策定状況を踏まえた自動車の安全基準の拡充・強化をはじめとする具体的な車両安全対策について検討する。