夏冬タイヤをカメラで自動判別できる技術 国交省が公募

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国土交通省は2月4日、国土技術研究センター(JICE)が夏冬タイヤを自動で識別できるカメラ撮影・解析技術の試験方法と評価方法を見直すとともに、技術を公募すると発表した。

夏冬タイヤを判別する「自動識別が可能なカメラ撮影・解析技術」の要求性能に対する意見を募集した結果、冬用タイヤ規制時は降雪(降雨)で路面が湿潤状態が多いため、試験は路面を湿潤で行うか、乾燥状態と湿潤状態の2種で評価することを求める意見や、オールシーズンタイヤについては交通管理者が冬タイヤと認めていない地域もあること、左右どちらのタイヤを判別するかなどの意見があった。

このため、路面条件に「湿潤」を追加することや、実証試験時の路面状態を「記録する項目」として追加する。試験におけるタイヤ種別は、夏タイヤを「ノーマルタイヤ」、冬用タイヤを「スタッドレスタイヤ」と「スノータイヤ」と定義する。どの種類のタイヤが判別できるのかは「計測結果の解釈に要する事項や計測・判別の適用限界」に記述することとする。

即時性については、試験方法に「判定処理時間」の項目を追記し、評価方法を明示する。どのタイヤを判別できるのかについては、応募者の技術によって異なることが想定されるため、判定方法は全車種及び車種別に判定する。

これら、試験方法、評価方法を見直した上で、新技術活用システムの活用方式「テーマ設定型(技術公募)」で2月4日から2月22日まで技術を公募する。

冬期道路は、車両のスリップによる大規模スタックや事故などを防止するため、冬用タイヤ規制を実施している。交通規制による確認作業によって渋滞の発生、作業環境の改善、効率化する技術を選定するためには、試験方法、評価方法を設定した上で同一条件下での特徴や性能を諸元表としてまとめる。

《レスポンス編集部》

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