東京メトロ銀座線「幻の駅」万世橋と神宮前をライトアップ 12月1日から…

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ライトアップされる万世橋駅の旧施設。現在は通気口として使われている。
  • ライトアップされる万世橋駅の旧施設。現在は通気口として使われている。
  • 神宮前駅の旧施設。
  • 万世橋駅(上)と神宮前駅(下)のライトアップ範囲(赤点線)。

東京地下鉄(東京メトロ)は11月28日、銀座線内に残る廃駅の施設で実施するライトアップの詳細を発表した。地下鉄開通90周年記念企画の一環。列車の窓から「幻の駅」の施設を見ることができる。

ライトアップは12月1日の10時から12月18日の終列車まで実施。現在は列車が停止しない万世橋駅(東京千代田区、神田駅から約650m)と神宮前駅(東京都港区、表参道駅から約5m)の旧施設がライトで照らされる。万世橋駅は浅草方面側の施設のみ約5mの範囲でライトアップされ、神宮前駅は銀座線の旧ホーム施設が約30mライトアップされる。

現在の銀座線は1927年12月、日本初の地下鉄として浅草~上野間が開業。続いて1930年1月に上野駅から万世橋駅まで延伸された。万世橋駅は神田駅が完成するまでの仮設駅の扱いで、1931年11月に神田延伸開業に伴い廃止。営業期間はわずか1年10カ月だったが、駅の施設は今も地上への通気口として活用されている。

神宮前駅は1938年11月に現在の銀座線の青山六丁目駅として開業。1939年11月に神宮前駅に改称された。1972年には千代田線の明治神宮前駅が完成したのにあわせ、現在の表参道駅に改称。また、1978年には銀座線・半蔵門線が共用する新しいホームの使用が始まったため、銀座線の旧ホームは資材置き場に転用されている。

《草町義和》

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