富士急行は9月13日、スイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)の車両をイメージしたラッピングを6000系電車の車体に施し、「マッターホルン号」として富士急行線の大月(山梨県大月市)~河口湖(富士河口湖町)間で運行すると発表した。
MGBとの姉妹鉄道提携25周年を記念して行われるもの。発表によると、使用車両は6000系の6501編成で、9月15日から普通列車を中心に運用する予定。また、8500系電車「富士山ビュー特急」や1000系電車「富士登山電車」のデザインを手掛けた水戸岡鋭治さんが25周年記念ロゴマークをデザインし、一部の普通列車でヘッドマークとして掲出される。
このほか、25周年記念の記念切符(850円)や、MGB『氷河急行』の「傾いたワイングラス」を模した記念商品(2500円)が9月18日から発売される。記念切符は入場券と台紙をセットにしたもので、500部限定。9月18日の5時15分から富士山駅で発売される。
富士急行は1991年、同社の創立65周年記念行事として、同年に創業100周年を迎えたブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道(現在のMGB)と姉妹鉄道提携を締結した。富士急とMGBには「富士山とマッターホルンという国際観光地を走る山岳鉄道」などの共通点があり、これまでサービス面や技術面での交流を行ってきたという。
MGBの路線はスイスの山岳地帯を走るため勾配がきつく、『氷河急行』車内で提供される料理コースでは傾いたワイングラスが使われている。