スズキのインド販売、14%減の10万台…生産停止の影響 6月

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インド新車市場(乗用車)でトップシェアのスズキのインド子会社、マルチスズキは7月1日、6月のインド新車販売の結果を公表した。輸出を含めた総販売台数は、9万8840台。前年同月比は13.9%減と、4か月ぶりに前年実績を下回った。

9万8840台の販売台数の内訳は、インド国内が9万2133台。前年同月比は10.2%減と、26か月ぶりのマイナス。輸出は6707台で、前年同月比は44.7%減と、3か月連続で減少する。

車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『セレリオ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『ディザイア』『バレーノ』などが、合計で7万2551台を販売。前年同月比は16.3%減と、4か月ぶりのマイナス。

バンセグメントでは、『オムニ』『イーコ』が9874台を販売。前年同月比は5.6%減と、9か月ぶりに減少した。SUVやMPVなどのユーティリティビークルセグメントでは、小型MPVの『エルティガ』や新発売の『Sクロス』を含めて、6月はセグメント合計で9708台を販売。前年同月に対して75.5%増と大きく増え、14か月連続で増加した。これは、新型SUV『ヴィターラ・ブレッツァ』投入の効果。

マルチスズキの2015年度(2015年4月から2016年 3月)までの新車販売(輸出を含む)は、過去最高の142万9248台。前年比は10.6%増と、2年連続で増加した。

マルチスズキは6月の販売が落ち込んだ理由について、「5月末、インド・マネサールで起きた部品メーカーの火災事故の影響で、インド国内2工場が操業を一時的に停止したため」と説明している。

《森脇稔》

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