ゼンリンは、4月19日の「地図の日」に向け、アンケート調査「地図利用実態調査2016」を実施。その結果を一部発表した。
同調査は、主に日常生活における地図の利用実態を明らかにすることを目的に、2012年から実施している定点調査で、今回が5回目。全国の18歳から69歳までの男女を対象に、2月12日から17日の期間、インターネットアンケートで実施。2万人の有効回答を得た。
調査結果によると、1年以内に地図を利用した人は91.6%にのぼり、調査開始の2012年から継続して約9割の人が地図を利用していることがわかった。商品・サービス別では、スマートフォンの地図利用は2013年から約20ポイント増加して44.7%で、スマートフォンを集計対象とした2013年からほぼ倍増となった。一方、パソコン地図、カーナビ、紙地図の利用もここ3年ほぼ横ばいながら、安定した利用があるようだ。
また、道に迷った時にまず頼るものについて、上位2項目「通りすがりの人に聞く」「スマートフォンの地図を確認する」の3年間の推移を比較すると、「通りすがりの人に聞く」が2015年から2016年にかけて減少している一方、「スマートフォンの地図を確認する」は3年続けて増加。男女別では、「スマートフォンの地図で確認」より「通りすがりの人に聞く」が高い年代で、その差が縮まるもしくは逆転するという動きが見られる。
さらに今回、特別企画として「道に迷う人・迷わない人」についての調査を実施。それによると、大人(18歳以上)になってから「道に迷ったことがある」人は82.9%、「道に迷ったことはない」人が17.1%いだった。道に迷ったことがある人の特徴を見てみると、25.6%は「自分は方向音痴」だと自覚している一方、残りの74.4%の人は、「自分は方向音痴」だと思っていないことが分かった。