マツダの小飼雅道社長は4月14日、広島市内で報道関係者と懇談し、2016年度から3か年の経営計画「構造改革ステージ2」の重点施策として「メキシコなど海外工場の強化に取り組みたい」と表明した。
マツダの海外拠点は14年に車両工場が稼働したメキシコ、15年秋にエンジン工場も加わったタイが主力。小飼社長は、現状では「メキシコの稼働率がまだ低いなど、課題は少なくない」とし、3か年で両国の工場を競争力のある拠点に育成したいとの考えを明らかにした。
同社の構造改革ステージ2では、「質的成長とブランド価値向上の取り組み加速」を掲げている。経営指標として、最終の18年度(19年3月期)のグローバル販売は165万台(15年度見込みは約152万台)、売上高営業利益率は「7%以上」(同6.8%)などを目標にしている。前提の為替レートは1ドル120円、1ユーロ130円。
小飼社長は足元の円高状況に関連し、グローバルでの生産について「(国内外で生産ウェイトを)変更するなどは考えていない」と述べた。