12月11・12日に就航したジェットスター・ジャパンの中部・関空=台北線(週3便)は、1機の機材が関西→台北→中部→台北→関西を16時間かけてつないでいる。「今後の機材運用は未定」という同社は、東名阪=台北間の便を12月23・24日から毎日運航へと拡充させる。
関西=台北線の初日となった11日、関西国際空港(KIX)で就航記念イベントが行われ、初便GK51便を担う同社のエアバスA320型機(JA18JJ)はほぼ満席で22時に関空を飛び立った。翌日の12日未明に中部国際空港(NGO)に飛来し、同じく就航セレモニーが開かれ、こんどは名古屋圏の客や外国人の観光客などを乗せて7時25分にテイクオフ。JA18JJは、7時間後には関空にいた(写真16枚)。
ジェットスター・ジャパン(GK)は、「台北と国内3都市(東京・名古屋・大阪)を結ぶことで、たとえば台湾からの利用者が、成田や中部、関西でGKの国内線に乗り継ぐ旅も可能となり、旅行エリアが大きく広がる。GKならではの『最低価格保証』も、選んでもらえるアドバンテージのひとつ。また他社の同じ路線が増えることは、競合ではなく需要喚起につながる」と期待を込めた。
日台間のLCC就航は続く。成田=台北・高雄線を運航するバニラ・エアや、羽田・関西・那覇=台北線を結ぶピーチ・アビエーションなどに加え、台湾のVエアが12月15日に中部=台北線を、タイガーエア台湾は12月19日に羽田=台北線、2016年1月下旬に福岡・中部=台北線を開設する。