STマイクロエレクトロニクスは、新型『プリウス』向けに豊田自動織機が開発したDC-DCコンバータに、車載用32bitマイクロコントローラとパワーMOSFETが採用されたことを発表した。
DC-DCコンバータは、カーオーディオや照明、ワイパーなどの車載システムを駆動させるため、バッテリや発電機が生成した電力を減圧。インバータや可変電圧システムとともに、ハイブリッド車のパワーコントロールユニットを構成している。
STは、新型プリウスのDC-DCコンバータ向けに車載用32bitマイコンおよび、2品種のパワ-MOSFETを提供。これらのコンポーネンツと、豊田自動織機のソフトウェアの融合が高効率な電圧変換と低発熱を可能にし、パワーコントロールユニットの小型化に貢献している。
新型プリウスのDC-DCコンバータに採用されたSTの車載用マイコンは、PowerPCアーキテクチャを搭載し、独自の内蔵フラッシュメモリ技術を使用している。また2品種のパワ-MOSFETは、幅広いブレークダウン電圧(500V~1500V)に対応。低いゲート電荷とオン抵抗を最先端のパッケージ技術と組み合わせることで、高効率な電力処理能力を実現している。