宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、金井宣茂宇宙飛行士を、国際宇宙ステーション(ISS)第54次/55次の長期滞在搭乗員に任命することを決定した。
金井宇宙飛行士は、2009年9月に日本人宇宙飛行士候補者として選抜された後、基礎訓練を修了し、2011年7月にはISS搭乗宇宙飛行士として認定された。
その後、米国海底研究施設での米航空宇宙局(NASA)極限環境ミッション運用(NEEMO)訓練に参加するなど、ISS搭乗宇宙飛行士としての資質を維持・向上を図ってきた。
金井宇宙飛行士は、ISS第54/55次長期滞在搭乗員としてロシアのソユーズ宇宙船を使って2017年11月ごろから約6カ月間ISSに滞在する。滞在中は、フライトエンジニアとしてISSの運用や宇宙環境を利用した科学実験などを担当する予定。
金井宇宙飛行士は、今回の長期滞在が初めての宇宙飛行となる。ISSに長期滞在する日本人宇宙飛行士としては7人目となる予定。今後、ソユーズ宇宙船の搭乗やISSの長期滞在に必要な訓練を2016年1月から開始する予定。
金井宇宙飛行士は、東京都生まれ、その後は千葉で育ち、2002年に防衛医科大学を卒業後、防衛医科大学校病院や自衛隊大湊病院、自衛隊呉病院、2009年6月に海上自衛隊第一術科学校衛生課を経て、2009年9月にJAXAに入社した。