国土交通省は、日本特有となっているタクシー車両の基準を緩和すると発表した。
車両の安全性の向上や運行面の安全対策が進んでいることや、自家用自動車を用いて旅客を運送する自家用有償運送で車両の安全上の問題が無いため。国際的にも日本特有の規制であることから、タクシーなど、乗車定員10人以下の旅客自動車運送事業用自動車に関する基準を廃止した。
具体的には、座席の寸法に関する基準や、通路の幅と高さに関する基準、乗降口の大きさ、構造などに関する基準、緩衝装置・座席が旅客に与える振動、前方の座席との間隙などに関する基準を廃止する。
基準緩和によってタクシー事業者による車両選択の幅が広がり、より輸送ニーズに応じた事業活動が可能になるとしている。
また、乗車定員11人以上のバスについては、より使いやすいノンステップバスの設計・開発を実現するため、乗車定員に占める座席定員割合に関する基準を廃止した。
6月12日に公布・施行した。