日産、14年度世界販売計画を545万台に下方修正…中国、新興国が想定割れ

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日産自動車の西川廣人CCO(チーフコンペティティブオフィサー)は11月4日に横浜市にある本社で開いた決算会見で、中国や新興市場での販売が振るわないとして2014年度の世界販売台数計画を20万台引下げ、545万台に修正したことを明らかにした。

会見で西川CCOは「上期の販売実績と、下期に想定される市場動向を前提に、販売台数について14年度の予測を変更することとした。具体的にはグローバル販売台数を当初予測から20万台減の545万台に見直した」と述べた。

「これは主として新興国の販売減を考慮したもので、なかでも特に中国における減少。これは小型商用車の全需の弱含み状況、コンパクトカーでの競争の激化、それから政治的緊張による日本ブランドへの影響が残っていることを考慮した結果」と下方修正の背景を説明した。

台数見直しの内訳は中国が16万台減、日米欧および中国以外の地域で9万台減、北米が5万台増となっている。今期計画の545万台は前年度比5.1%増となる。

その一方で「台数減による減益は北米での販売増、そしてさらなるコストの改善、想定を上回る為替変動による増益ということで、十分オフセットできると考えている」として、14年度の利益予想は据え置いた。14年度の営業利益は前年度比7.4%増の5350億円を見込んでいる。

《小松哲也》

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