エミレーツ航空は6月25日、イスラーム教の断食期間「ラマダーン」中、イスラーム教徒向けとなる「イフタール」仕様の特別機内食サービスを実施すると発表した。
イフタールは、イスラーム教徒が夜明け前から日没までの断食を終えてからとる軽食。機内食サービスの対象は、出発時刻が日没に迫っている、ドバイ国際空港のエミレーツ・ターミナル3から搭乗する乗客。軽食入りのボックスを搭乗ゲートで、より多くの食事が入ったボックスを機内で受け取ることになる。
また、ラマダーンに合わせて、イムサーク(断食開始の時刻)などを正確に算出する装置の機内導入も併せて発表された。ドバイ・アストロノミー・グループと共同開発した装置は、飛行中の旅客機の位置(経度・緯度)と高度から、的確な時刻を知らせることが可能。なお、機内ではラマダーンについての時刻を記した小冊子も配布する。