スカパーJSAT、宇宙状況監視と海洋監視事業の可能性を検討

宇宙 企業動向

スカパーJSATグループは、宇宙・衛星事業での今後の取り組み方針を公表した。

宇宙ビジネスでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が保有する超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の利用促進業務と運用業務の継続とともに、新たな衛星運用受託に向けた取り組みを強化する。また、宇宙状況監視と海洋監視事業の可能性を検討する。宇宙ゴミが増加している。人工衛星の安全性確保のための国際的な監視と、北極海域など、衛星から取得した画像などの各種データを用いた海洋監視事業の展開を検討する。

防衛ビジネスでは、同社コンソーシアムが受注した、防衛省向けPFI事業「Xバンド衛星通信中継機能の整備・運用事業」の円滑な実施に取り組む。1号機は2015年12月、2号機が2017年1月にそれぞれ打上げる予定。

衛星回線販売の拡大にも注力する。成長が見込まれるアジア・オセアニア地域のC/Kuバンド市場を重点的に開拓する。北米とロシアでの営業展開を強化するとともに、2015年度上期打上げのJCSAT-14(JCSAT-2A後継機)のプレ営業を展開する。

日本の「衛星防災通信システム」を、トルコ向け、チリ向けに、同社や伊藤忠商事、三菱電機、三菱重工業、NEC、東芝、日本無線の7社によるオールジャパン体制で、パッケージ型インフラとして輸出する取り組みを強化する。

モバイル市場向けの取り組みとしては、航空機向けインマルサット衛星通信サービス、船舶向けインターネット接続サービス「オーシャンBBサービス」にも力を入れる。

現在、北米上空からインド洋上空まで計16機を保有しているが、2016年度上期までに新たに4機の衛星を保有する計画。

《レスポンス編集部》

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