ジャパン・マリンユナイテッドは、日本政府の無償資金協力(ODA)による「貨物旅客兼用船建造計画」で、ツバルから約1270総トンの国際航海貨客船1隻を受注した。
ツバルは、南太平洋に約700kmにわたる輪を描いて点在する、9つのサンゴ礁の島で構成する。これら9島間の輸送、隣国との海外輸送には、国が所有し、運航する2隻の連絡船で行っている。
このうち1隻の連絡船は船齢20年以上と、老朽化しており、安全な定期運航が困難な状況となっている。
今回同社が受注した船を供与することで、ツバルの島嶼間、国際航路の輸送能力が強化され、経済発展の促進に寄与する。
受注した船の載貨重量トン数は約520トンで、最大搭載人数は国際航路が320人、国内航路が429人。
ツバル政府が所有するもう1隻の連絡船は、2002年に日本政府が無償資金協力により供与されたマヌ・フォラウ号で、これも同社が建造した。
同社では、今後も日本政府による世界各地域のODA案件に積極的に取り組み、国際協力に貢献するとしている。