日本精工は1月31日、カナダでの自動車用軸受の取引の一部が、同国競争法に違反する行為をあったとして、同国ケベック州の裁判所から450万カナダドル(約4億1000万円)の罰金支払いを命じられたと発表した。
同社グループは、カナダでの自動車用軸受の取引で価格カルテルに関与していたとして、カナダ競争法当局による調査を受けてきた。社内調査により判明した事実を受け、同国検察当局との間で司法取引に向けた交渉を続けてきた。
今回、司法取引で合意し、同国ケベック州裁判所から罰金支払いの判決が言い渡された。
同社では「このような事態になりましたことについて、厳粛に受け止め、外部専門家の指導を仰ぎながら、一層の法令遵守の徹底に努めるとともに、信頼の回復に向け全力を傾注する」とコメントしている。
罰金は2013年10-12月期(第3四半期)決算で、特別損失として計上する。