ホンダの海外向け高級車ブランド、アキュラの主力車種のひとつとして、米国市場で販売されてきた『TSX』。同車が現行型をもって、販売を終了することが分かった。
これは12月19日、米国のアキュラが明らかにしたもの。「2014年内に、アキュラTSXの販売を終了する」と発表している。
初代アキュラTSXは、2004年に登場。日本や欧州向けのホンダ『アコード』を、豪華かつスポーティにしたモデルだ。2008年には、2世代目にモデルチェンジ。当初は4ドアセダンのみだったが、2010年4月には、『TSXスポーツワゴン』が追加された。
現行型をもって、TSXの販売を終了するのは、アキュラのラインナップ再構築戦略の一環。アキュラはデトロイトモーターショー14において、現行『TL』の後継車、『TLX』のプロトタイプを初公開する予定。アキュラはこのTLXに、TLだけでなく、TSXの顧客の受け皿としての役割も与える方針だ。
初代の登場から10年をもって、歴史に幕を下ろすことになったアキュラTSX。アメリカンホンダのマイク・アカビッティ上級副社長は、「顧客がTSXに対して抱いてきたスポーティなキャラクターは、アグレッシブな新しいTLXに、さらに進化して見出すことができるだろう」とコメントしている。